
こんな症状の方、おいでください
患者様の訴え(症状・病名)の中で多いものを挙げてみました。このほかにも婦人科に関することは何でも結構ですので、どうぞおいでください。なお、前もってお電話でご予約をお願い致します。
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「こんな症状の方、おいでください」という前に健康な皆様、検診を受けましょう。自覚症状がないうちに異常を見つける、あるいはがんの前の状態で見つければ怖いものではありません。百歩譲ってがんであっても初期で見つければ完治します。検査は簡単にできますのでお気軽においでください。
よく「検診結果がよくわからないのですが・・」というご質問を受けます。確かに検診結果の欄には「精密検査を受けてください」とか「要受診」といった簡単な文言しかなく、どういう異常なのか、どの程度の異常なのかさっぱりわからないものがあります。私たちも他施設での結果については書面だけではわかりませんので、精密検査をした上でそういったご質問に対して丁寧に説明を致します。
私ども専門医(婦人科腫瘍専門医・乳腺専門医)が豊富なキャリアをもとに、いろいろな検査を行って、きちんと診断をつけた上で、今すぐ治療をする必要があるかを判断し、治療を要する場合には然るべきがん専門病院へご紹介致します。
婦人科 :矢島正純(婦人科腫瘍専門医、細胞診指導医)
乳腺外科:正村 滋(乳腺専門医、マンモグラフィー読影試験:A評価医)
専門医の外来は婦人科矢島医師が火曜、水曜、木曜日、乳腺外科専門医外来は正村医師が第1・第3月曜日の午後です。ご予約の上おいでください。
当院で可能な検査法(大学病院での検査法とほぼ同様です)
子宮頸がん:細胞診・コルポ診・組織診 パピローマウイルス検査、パピローマウイルス型別検査 必要があればMRIやCT
子宮体がん:細胞診・組織診 超音波検査 必要があればMRIやCT
卵巣がん:超音波検査 腫瘍マーカー検査 必要があればMRIやCT
乳がん検査:視触診・マンモグラフィー・超音波診断、エコーガイド下生検 必要があればMRIやCT
子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんの2種類があります。特に50歳を超えた方、不正出血が続く方、何年も月経不順がある方、などは体がんの高リスク群です。
閉経後のご婦人は頸がんもさることながら体がんのほうが多くなります。検査方法は頸がん検診と同じで細胞を取って診断します(細胞診検査)。また市区町村の検診では卵巣がん検診なるものは存在しません。おなかの中の臓器なので子宮がん検診のような細胞を取って検査することができませんので、超音波で腫瘍を検索します(現状ではそれ以上の精密な検査法はありません)。いずれも増加傾向にあるがんですが、通常の市区町村の検診には入っていません(条件をつけて施行、あるいは施行せず)ので、症状のない方はもちろん、上記症状の方は特に検査をお勧めいたします(症状がある方は保険適用で行います)。
子宮筋腫や子宮内膜症・子宮腺筋症は30歳代~40歳代を中心に非常に多い疾患です。
しかしそのような病気になったからといって、みな手術が必要というわけではありません。大学病院などの大きな病院では手術が必要なものを中心に診るため、今すぐ手術の必要がないものについては近くで診てもらうように言われることがあります。これらの病気は月経がある限り(女性ホルモンの分泌が盛んなうちは)完全に良くなることは難しい疾患です。ご本人のQOLを考えてこれは手術をしたほうがいいですよという症例もあります。要は治療方針決定を行うに際してのプロセスが大事かと思います。手術も考えたいが家庭の事情や仕事が忙しく休めない、手術は絶対にいや・・・みんないろいろです。その「いろいろ」を聞いてさしあげた上で、どんな治療方法が最適なのかを話し合いましょう。
私は国立がん研究センター中央病院を除く大学病院の約20年間で、3000以上のこういった良性疾患の手術をしてきましたが、できるだけ切らないで何とかできればと思います。薬物療法、手術療法、子宮動脈塞栓療法などいろいろな方法があります。何もしないで経過を見るという選択肢もあります。そういうお悩みがある方は是非おいでください。
(火・水・木曜日矢島医師の外来へ)
卵巣は月経がある方では親指大、閉経後の方では小指の2関節くらいの大きさです。月経がある方では(40歳代くらいまで)卵巣は卵子を1ヶ月に1個排出するため、少し腫れたり出血したりを繰り返します。
ところが卵巣に腫瘍が出来ると卵巣は大きくなりますが、症状がほとんどないため気がつくと握りこぶし大とか赤ん坊の頭くらいになっていることがあります。またお腹の中の臓器ですので子宮がん検診のように細胞を採取して調べるという方法が出来ません。また子供からおばあさんまで腫瘍ができることがあるので注意が必要です。超音波検査、場合によってはMRI検査、腫瘍マーカー検査(血液検査)をして良性か悪性かを調べます。また良性悪性を問わず、腫瘍がねじれたり(茎捻転)皮が破れたり(破裂)すると急に痛くなり救急搬送されるような場合もあります。
また良性腫瘍の中には長年の間に悪性転化するものもあり(類皮嚢腫、チョコレート嚢腫など)良性と悪性の中間的な腫瘍もあります。
卵巣に腫れ物をお持ちの方、卵巣がんが心配な方は上記の機器で診断フォロー致します。
性感染症の中ではクラミジア頸管炎、淋病、性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどが多く、これらの診断と治療が可能です。ほかにもエイズ、梅毒などいくつかあります。最も多いといわれるクラミジアなどは症状がない(無症候性)のものが半分くらいあると言われており、随時性感染症のチェックを致します。
またおりもの(帯下)の異常やかゆみについてもおりものの検査などでわかりますので随時検査し治療致します。
また尖圭コンジローマは外来で電気メスによる焼灼を行い治療しています。
閉経前後あるいは閉経後の方で、腟のヒリヒリ感やおりもの、性交渉がつらいなどの症状の方は上記のような疾患というよりは女性ホルモンの欠落で起こることが多いのでお気軽にご相談ください。
随時行っております。おいでいただければ問診の上、接種致します。
随時おこなっております。詳細は子宮頸がんワクチンの項をご覧ください。
おいでいただければ問診の上、接種致します。
月経異常は、年齢や異常の程度などにより様々です。生殖年齢にある女性では月経の遅れは常に妊娠を鑑別する必要があります。また頻回の出血は月経ではなく不正出血のことがあり注意が必要です。年齢的には10歳代の女性では月経がきちんとしていなくても20歳代になると自然によくなることもしばしばです。
さらに現在独身の女性と既婚で子供が欲しいという女性でもまた対応は異なります。いろいろな要因を把握した上で必要な検査ならびに治療方法を選択していきましょう。
ピル(低用量経口避妊薬 Oral Contraceptives=OCと略します)は2種類の女性ホルモンを含み、毎日規則正しく服用することでほぼ100%確実な避妊効果が得られます。赤ちゃんが欲しくなったときにはOCの服用を止めれば速やかに妊娠可能なもとの状態に戻ります。日本ではコンドームによる避妊が多いのですが、欧米ではOCが広く使用されています。OCの主たる作用は避妊ですが、そのほかにも上に挙げたような効果があります。月経痛の緩和など避妊目的以外にも使用する場合は、OCが最善の方法かを判断した上で、ご本人の希望も考慮して処方したいと思います。
さて、最近ピルの効用として月経痛の改善や月経前緊張症(PMS)の改善効果が注目されています。もちろん鎮痛剤ではないので時には鎮痛剤の併用も必要ですが、月経痛が強い病気「子宮内膜症」の発症を抑える効果も指摘されてきており、若い世代の月経痛を中心に積極的にOCを服用して月経痛を緩和することを推奨する傾向にあります。
いろいろな種類のピルを用意していますので、医師と相談の上、ご自身に合ったピルを服用しましょう。
ピルの副作用には血栓症といって血管の中で血が固まり(血栓といいます)それが肺などにつまって梗塞を起こすことがあります。ただしこのような副作用の頻度は極めて稀(0.1%未満)ですからそう心配されることはありません。当院ではOCを服用してよいかを問診でチェックするとともに、継続して服用される場合でも定期的に変わったことがないかをチェックしてから処方するようにしています(OCを継続使用される方はできるだけお待たせしないように優先して処方いたします)。また年に1回は子宮頸がん検診、超音波検査(以上は保険診療として)、血液検査(自費1000円)を行うようにしていますが、企業検診や区民検診などで受けられた方は重複しますので結果をお持ちいただければ結構です。
いずれも問診を行った上で、すぐにピルを処方致します。いずれも自費診療になりますが、緊急の避妊薬は5000円です。
月経が遅れている場合は妊娠か月経不順のどちらかです。妊娠しているかどうかの検査を致します。妊娠がわかった場合には超音波検査を行いつつ妊娠10週くらいまではフォローできますが、なるべく早く分娩施設のある病院に紹介するように致します。最近は分娩可能な病院が限られてきたので早く予約しないと断られてしまう可能性があること、当院では夜間対応ができないことより早めに産科病院をご紹介致します。
ピルとともに避妊効果の高い避妊法です。IUDについての問診と説明をした上で挿入します。
当院のIUDは一度挿入すると約5年間有効な器具を使用しています。妊娠を希望する場合は抜去すればもとの状態にもどります(自費診療で当院では5年間有効な避妊リングで35000円になります)。主にお子さんを生んだ方(帝王切開は除く)で一定期間(あるいは今後)避妊を希望される方に適しています。
また避妊リングに黄体ホルモンを付加することにより子宮内のホルモン環境を変えて子宮内膜の増殖を抑制し、月経量や月経痛のコントロールが可能なリング(ミレーナ)があります。からだ全体のホルモン(バランス)はそのままに、子宮内で局所的に黄体ホルモンを作用させて子宮内膜の増殖を抑え月経を軽くしようというものです。80000円と高価ですが一度挿入すれば5年間有効で、ほぼ完全な避妊効果とともに月経痛や月経量などの軽減をはかり、飲み薬のように毎日服用するわずらわしさがありません。1日あたりのコストに換算しても低用量ピルよりも安価になります。
女性の一生の中で閉経を迎えるというのはひとつの大きなイベントです。
卵巣の機能がだんだんと衰え、いわゆる女性ホルモンの分泌が悪くなります。その過程でいろいろな症状が起こることがあります。ちょうど雲の上を水平飛行していたジェット機が着陸のため雲の中に入り、ゆれが生じているような状態です。そのゆれ方も様々です。個人個人の症状・悩みを聞いて必要に応じて治療いたします。実は上2つの症状(のぼせと腟のひりひり感)に対してホルモン補充療法は非常に奏効することが知られています。
ただしここで注意しなくてはならないのはそれが本当に更年期による症状なのか(3つ目に挙げた様々な症状)ということです。すべて更年期のせいだとして処理するのは危険で、重大な疾患を見逃すことがあります。まず症状に対して他の病気を鑑別した上で診断・治療しましょう。
治療は女性ホルモンを投与する方法が主体ですが、その是非についてはいろいろな意見があります。乳がんや子宮体がん、脳・心血管系疾患のリスクなどいろいろ取りざたされていますが、それは薬の投与方法や投与量、また国(民族)によっても異なり、米国のデータが日本にそのまま当てはまるものかどうかは疑問で、わが国のデータでは欧米でいうほどにいろいろなリスクは高くありません。学会で推奨される方法にのっとり、ただ薬を出すのではなく定期的に拝見しながら、時に検査をしながらご本人の症状の改善をみていくように致します。また女性ホルモン以外にも漢方薬などもありますのでご相談ください。